最近インパクトを感じたのは、Perfumeが出演する5Gのプロモーションです*3。このプロモーションでは、Perfumeの3名がロンドン、ニューヨーク、東京の3拠点で別々に踊っているのですが、一部区間に5Gを活用したネットワークで各拠点をつなぎ、それぞれの映像をほぼリアルタイムに合成することで、あたかも3人が一緒にパフォーマンスしているかのような映像を作り出しています。場所に制限されずパフォーマンスできるという試みが、5Gによって可能になるというのはとても衝撃的でした。近い将来は、これがきっとスタンダートになるでしょう。
もう1つ興味深く感じたのは、「CES2018」のパナソニックブースで展示された「IMMERSIVE ENTERTAINMENT - ADVANCED AV SOLUTIONS」です。エイベックスと共同開発された、2025年をイメージした未来都市のエンターテインメントライブの映像が見られたのですが、VRやAR(拡張現実感)を活用し、実際のライブを見ながら、目の前にはアーティストのホログラム映像や文字情報を表示させて楽しむというライブ体験を紹介していました。
動画2 CES2018のパナソニックブースの「IMMERSIVE ENTERTAINMENT」(出所:Panasonic Newsroom)
しかもそのライブ映像は、世界中どこからでも、ライブ会場と変わらない臨場感を持った映像と音楽で視聴できるものでした。VRやAR映像は自由な視点を選べるほか、ホログラムの映像は必ずしもオリジナル映像である必要はなく、好みの衣装やキャラクターに変更することも可能です。そこでは未来のライブの楽しみ方が提示されていたわけですが、5Gによってその実現がどんどん近づいていくと思います。
*3 Perfumeによるプロモーションは、NTTドコモによるプロジェクト「FUTURE-EXPERIMENT」の第1弾企画「VOL.01 距離をなくせ。」として、2017年11月に行われた(関連記事)、YouTube動画