ドコモ5Gオープンパートナープログラム

ドコモ5Gオープンパートナープログラム® 関西初の5G活用企業の事例も多数
「5G BUSINESS CAMP
IN OSAKA」
開催レポート

5G BUSINESS CAMP IN OSAKA 開催レポート@マイドームおおさか

NTTドコモは、3月20日(水)に大阪・マイドームおおさかにて、ドコモ5Gオープンパートナープログラム「5G BUSINESS CAMP IN OSAKA」を開催しました。本イベントは、5Gの商用サービス開始を2020年春に控え、次世代通信の特徴を体感できる事例やプロダクトに触れることで、新ビジネスの創出につなげてもらおうというイベントです。3月8日の東京会場に続く大阪会場での開催は、新たに関西の企業や実証実験が紹介され、5Gへの取り組みが全国で盛り上がっていることを実感するイベントとなりました。

2025大阪万博でも期待される5Gによる「社会的課題解決」

オープニングスピーチに登壇したドコモ取締役常務執行役員R&Dイノベーション本部長の中村寛は「5Gでより豊かな未来を」と題して講演しました。東京会場におけるドコモ代表取締役社長の吉澤和弘によるスピーチと同様に、「9月からプレサービスを開始し、2020年春には商用サービスを開始する予定」と導入スケジュールについてアナウンス。そしてパートナーの皆様とソリューションを拡充することが不可欠であり、そのためのキックオフイベントであることを説明しました。

中村は5Gを「社会的課題解決」にも貢献する技術だとしたうえで、2025年に大阪で開催される国際博覧会について防災・防犯の面で「街ぐるみでの課題になる」と指摘し、5Gがもたらすスマートシティが安全・安心を確保しつつ快適な博覧会を実現するだろうと期待を語りました。

協創のためにドコモが進めるパートナー支援

続いて「5G時代のソリューション協創」をテーマにKeynoteスピーチが行われました。登壇した法人ビジネス本部ソリューションサービス部長の三ケ尻哲也は、東京会場と同じく5Gにおける協創の重要性を強調したうえで、ドコモが強化する取り組みやサポート体制を説明しながら、積極的な参画を呼びかけました。

そのなかで、さまざまな課題解決につなげるソリューションパッケージを手がけるパートナーから、関西とゆかりのある3社にご登壇いただきました。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
井上祐一氏
サン電子株式会社
大木順平氏
ヴイ・インターネット オペレーションズ株式会社
吉田太氏

まずパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社の井上祐一氏からは、スポーツイベントなどで満足度の高い映像を配信するソリューションとして「スタジアムエンターテインメントソリューション」を紹介しました。次に、サン電子株式会社の大木順平氏からは、スマートグラスを使った遠隔支援ソリューション「AceReal」を紹介。最後に、ヴイ・インターネット オペレーションズ株式会社の吉田太氏からは監視カメラの映像やIoTデータを集中管理するソフトウェア「ArgosView」とエッジでAI処理をするデバイスと連携させた「エッジAI監視カメラソリューション」についてご説明いただきました。

世界最大級の展示会CESとMWCから5Gの最新動向を紹介

引き続き「海外展示にみる世界の5G最新動向」と題し、株式会社ピイ.ピイ.コミュニケーションズ代表取締役の室屋秀樹氏を迎えた講演が行われました。室屋氏は、5G関連ソリューションが目白押しだった、バルセロナでのMWC(Mobile World Congress)とラスベガスのCES(Consumer Electronics Show)の視察レポートを中心に、海外の動向や普及予測について紹介しました。

室屋氏は東京会場同様に、5Gの普及はこれからであるものの、端末販売と商用サービス開始は2019年から本格化することなど、グローバルでの現在位置と見通しを紹介しました。

豊富なユースケースとともに、日本企業では5Gが本格普及してからの課題を見越したソリューション開発が進んでいることも紹介されました。

5Gのユーザ体感は手頃なスマートフォンと周辺機器の連携で広がる

最後に登壇したドコモの移動機開発部長 二方敏之は「5G時代の新たなユーザ体感 —多様なデバイスが広げる可能性—」と題して講演しました。「5Gの活用がBtoBで先行している状況ですが、5Gが広がるにはコンシューマの利用が不可欠です。コンシューマ向けにも協創していきましょう」と呼びかけました。

二方はMWCなどの動向を踏まえ、デバイスは5Gの恩恵を享受できるよう画面の大型化が図られ、持ち運びやすいよう折りたたみ式のものが多数発表されているものの、まだまだ高価でコンシューマは手にしづらいだろうとの見方を示しました。

一方で、4Gと同じようなサイズと価格帯の5Gスマートフォンも発表されています。ドコモでは、こうした手頃な機種をハブに、ウェアラブルやVR、ARなど多様なデバイスを接続して「撮る」「聴く」「観る」「共有する」「計測する」といったユーザ体験を拡張することが、5Gの普及を後押しすることになると考えています。そのためのソリューション開発を促進するため、パートナーの提供する連携デバイスを紹介するとともに貸し出しプログラムを用意しています。

二方はスマートフォンを拡張して使用するために、まずは簡易な手順でストレスフリーに接続できる仕組みが重要だと話しました。そして、いずれは公共サービスなど街中にあるデバイスとの連携や、デバイスのシェアリングも実現するだろうと将来像を語りました。最後に「連携が無限大になれば、体感も無限大になる」と期待を表し、改めてコンシューマ向けソリューションでの協創を呼びかけて締めくくりました。

関西から発信された5Gソリューションを紹介

セミナー会場の隣室にはビジネスネットワーキング会場が設けられ、5Gの可能性に触れるとともにアイデアや共創を生む場として、「アイデア創出ゾーン」「サービス創出環境ゾーン」「ソリューション展示ゾーン」の3つのゾーンに分かれ、38の展示が並びました。

展示数は東京会場と同規模でしたが、関西でのソリューション開発や実証実験の紹介が5つ加わり、5Gへの取り組みが関西においても活発であることが伺えました。以下、その5社をピックアップし、その取り組みをお伝えしていきます

8K IP配信システム(シャープ株式会社)【実証実験 in 関西】

シャープ株式会社の展示では、京都の渡月橋において行われた、観光での活用を目指した実証実験を紹介しました。川の北岸にて8Kカメラで橋と観光客の様子を撮影し、渡りきった南岸でその様子を映像でリアルタイムに配信すること成功しました。どこからでも大容量のデータを高速で送ることができる5G、拡大してもなお十分に高精細の8K映像、それぞれの特徴を生かした試みでした。また、川を挟んだ180mのデータ伝送は5Gの限界に近い距離であり、技術面でも重要な知見を得ることができたといいます。

自動的にアルバムを作成して販売するなど、新しい観光アプリケーションを提供する技術として同社は5Gに期待を寄せています。

遠隔医療ソリューション(NTTビズリンク株式会社)【実証実験 in 関西】

NTTビズリンク株式会社では、和歌山県で行った遠隔医療の実証実験を紹介しました。和歌山市から車で1時間半ほどの距離にある日高川町には医師が1人の診療所があるのみで、高度な医療や専門性の高い診察を受けるには都市部の病院まで行く必要があります。しかし、高齢になると長時間の移動は体力的に厳しく、通院をやめてしまう患者もいます。

そこで本実証実験では、専門医のいる和歌山医科大学の施設と診療所を5Gでつなぎ、高精細な映像を通して的確な診断や指示が可能であることを確認しました。従来のソリューションではスムーズさを欠き、映像が不鮮明であったため、患部の状態を正確に遠隔地から把握できなかったそうです。5Gなら映像機器を携帯しやすく、訪問診療での活用も期待されます。

AceReal(サン電子株式会社)【実証実験 in 関西】

サン電子株式会社が展示で紹介したAceRealは、産業用のARスマートグラスやソフトウェアからなるソリューションで、作業者と遠隔地の支援者がスマートグラス上の映像やメッセージなどで円滑にコミュニケーションを取れます。近年は人手不足で熟練者が若手スタッフに同行することが難しくなり、遠隔地から複数の若手スタッフを支援・教育できるAceRealが活用されています。

5Gによる活用シーンの拡大や機能向上が期待され、9月の5Gプレサービス開始時に向けた実証実験を、5Gと接続できるドコモ5Gオープンクラウド™を利用して行っています。エンドツーエンドでのスムーズな通信や、4Gで不鮮明だった文字が5Gではきれいに表示されることを確認しました。高速大容量の特徴を生かし、スマートグラスとドローンのカメラ映像を同時に送る実験も行っています。

スタジアムエンターテインメントソリューション(パナソニック株式会社)
【実証実験 in 関西】【関西発】

パナソニック株式会社が展示したのは、撮影から配信まで一貫して同社が提供するスタジアムエンターテインメントソリューションです。高精細な映像を5Gでスムーズに伝送するほか、小型カメラの使用も想定した揺れの補正処理も可能です。スポーツイベントでは、ウェアラブルカメラを審判員が装着したり、選手の分析データを付加したりと、視聴者に新たな視野を提供することができます。

視聴者はスマートフォンアプリ「VOGO Sport」を使うことで、1人ひとりが好みのアングルに切り替えることや、巻き戻しや拡大をしながら観戦することも可能です。昨年、このソリューションを使ったパブリックビューイングの実証実験が、琵琶湖での「鳥人間コンテスト」(開催:読売テレビ)の会場で行われました。

エッジAI監視カメラソリューション
(ヴイ・インターネット オペレーションズ株式会社、
クラウディアン株式会社)【関西発】

ヴイ・インターネット オペレーションズ株式会社は、大阪市に拠点を置く映像ソリューションを提供する企業です。近年普及の進む監視カメラの映像を集中管理できる映像マネジメントシステム「Argos View」を手がけます。

監視カメラの運用にはネットワークに接続する手段が必要で、大容量の映像データを扱うため、負荷やコストも問題になります。そこで組み合わせたのが、クラウディアンが提供するのがエッジコンピューティング機能を備えた専用装置の「CLOUDIAN AI Box」です。この機器では、無線通信で監視カメラなどのデータを受信し、エッジのAI処理でデータを最適化し外部のサーバに送信します。さらにディープラーニングで画像分析もできるため、交通量など計測結果データのみを送信することが可能です。

監視カメラは5Gによってスマートシティなどでも活用が広がる見通しで、両社による一層の協創が期待されます。

5Gは都市部だけでなく、地方などでも課題解決の手段として期待が高まっています。ドコモでは人口カバー率だけを判断基準とせず、必要な場所であればエリア展開を進める方針で、全国のパートナー企業様との協創によって社会課題を解決していきます。

※「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」「docomo 5G DX AWARDS」「ドコモ5Gオープンラボ」「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
※「ネットワークカスタマイゼーション」「キャリー5G」「クラウドダイレクト」は、株式会社NTTドコモの商標です。