ドコモ5Gオープンパートナープログラム

ドコモ5Gオープンパートナープログラム® 東海地方でも5Gの実証実験は活発化
「5G BUSINESS CAMP
IN NAGOYA」
開催レポート

5G BUSINESS CAMP IN NAGOYA 開催レポート@名古屋コンベンションホール

NTTドコモは、4月19日(金)に名古屋コンベンションホールにて、ドコモ5Gオープンパートナープログラム 「5G BUSINESS CAMP IN NAGOYA」を開催しました。商用サービス開始に向けてますます5Gの取り組みが活発化する中で2019年はその活動のエリアもさらに広げていこうとしています。3月の東京と大阪に続いて今回開催された名古屋の会場では、東海エリアにおける5Gの協創事例が詳しく紹介されました。

社会課題の解決に向けて高まる5Gへの期待

オープニングスピーチは「5Gでより豊かな未来を」と題して、ドコモ代表取締役副社長の阿佐美弘恭が登壇。5Gの特徴を改めて説明したうえで、2020年春からの商用サービス開始予定や、ドコモのパートナー支援体制などの概要を共有しました。

阿佐美は、現在までにおける移動通信事業や技術の進化を振り返りました。その間にドコモの事業は、通信メインからiモードに代表されるプラットフォームやサービスへと変遷し、そして今は「+d」を合い言葉にした協創へと向かっています。「一緒になって産業や社会に貢献していきましょう。そのためのデジタルトランスフォーメーションでは5Gが中心になります」と、阿佐美は協創への参画を呼びかけました。

続くKeynoteスピーチでは、ドコモのソリューションサービス部長 三ヶ尻哲也が登壇。「5G時代のソリューション協創」と題して、ドコモの取り組みに関する詳しい説明を加えました。

三ヶ尻はこのイベントの目的について、「2019年9月から予定しているプレサービスに向けてのキックオフです」と説明しました。そして、ソリューションの提供者「ソリューションパートナー」、ソリューションの活用者「フィールドパートナー」に対して、ドコモは「ファシリティの提供」と「活用・創出・展開のサポート」で強力に支援することを強調しました。

スピーチの締めくくりでは、ソリューションパートナーを代表して、名古屋に本社を置くサン電子株式会社の大木順平氏を招き、スマートグラスを使った遠隔支援ソリューション「Ace Real」をご紹介いただきました。すでにLTEで提供しているサービスですが、大木氏は「5Gで、あたかも熟練者が付き添っているかのようになります。距離の壁がなくなり、『遠隔支援』から『空間共有支援』へと、新しい価値を創出できるようになります」と説明。人手不足などの社会課題の解決に貢献できるとして5Gへの期待を示しました。

モータースポーツのユーザー体験向上に5Gを活用

続いて登壇したのはドコモ執行役員で東海支社長の谷誠です。「東海における5Gソリューション協創事例」と題し、ドコモと実証実験を行ってきた東海地方の2社に話を伺いました。

まず紹介されたのは株式会社モビリティランドの取締役 鈴鹿サーキット総支配人 塩津宏幸氏です。サーキットを運営する同社では、モータースポーツファンを拡大するために5Gを活用しようとしています。

塩津氏は「モータースポーツでは専門用語も多く、初めてのお客様にファンになっていただくには、いかにわかりやすく伝えるかが大切です」と課題を説明します。さらに鈴鹿サーキットは1周が5キロ以上あることから、目視だけではレース全体の状況を把握することが難しく、楽しんでもらうためには映像が重要だといいます。

そこで、追い越しなどが起きやすいコーナーにカメラを設置し、レース情報と多視点映像を5Gでスマートフォンに配信する取り組みを始めようとしています。「ドライバーのバイタルデータなども得られるようになれば、耐久レースの過酷さをより知っていただけるでしょう」と塩津氏は話しました。これに対し「新しい体感を提供できるよう、ドコモも協力したい」と谷が応じました。

5Gの「高速」「大容量」「低遅延」を活かして、
報道へのリードタイムを迅速化

続いて、中京テレビ放送株式会社 技術推進局 放送技術部 副部長の北折政樹氏が登壇。同社は、5Gが持つ「高速」「大容量」「低遅延」の特徴を活かして、報道へのリードタイムを迅速化しようと取り組んでいます。

取材した映像は、伝送設備のある場所へ移動して本社へ伝送し、それから編集して放送するのが通常の流れです。北折氏は「より最新の情報を放送するために、カメラに収録した素材に、編集機材から直接アクセスして編集できないかを実験しました」と、取り組みを説明。ドコモ5Gオープンラボ®で実験したところ、大幅な時間短縮が可能になることを確認できたといいます。

北折氏は今後について「実際に現場での運用にも適用できるかフィールドでの検証を行いたいです」とドコモへの期待を語りました。谷は「プレサービスでは、名古屋でも検証環境を提供できるように進めていくつもりです」と今後の見通しを話しました。

手ごろな価格の5Gスマートフォンをハブにユーザー体験を拡張

続いては、ドコモの移動機開発部長 二方敏之が「5G時代の新たなユーザー体感 —多様なデバイスが広げる可能性—」と題して講演し、ドコモがどのような形で5Gデバイスとサービスを提供しようとしているか、現在の考えを示しました。

二方は、割り当てが決まったばかりの周波数枠について「希望通りの周波数をいただけた」と述べました。デバイスについては「どのように変わるかはまだ答えが出ていない」としながら、手ごろな価格の5Gスマートフォンをハブに、周辺機器でユーザー体感を拡張することで、自分好みのサービスを受けられるようになるだろうとの考えを示しました。そして遠隔地の認識エンジンとの低遅延通信を挙げ、「透過型ARデバイスで名古屋城を写したら、すぐにガイダンス音声を聞けるような使い方が考えられます」と例を紹介しました。最後に「デバイスの情報や要望があれば寄せてください」と呼びかけて講演を終えました。

東海地域にまつわる5Gソリューションも多数展示

セミナー会場の隣室に設けられたビジネスネットワーキング会場は、大きく「アイデア創出ゾーン」「サービス創出環境ゾーン」「ソリューション展示ゾーン」の3つのエリアで構成され、業界ごとのアイデアの切り口や、ドコモが提供するアセット、そして実際に触れることのできる5G時代のソリューションを紹介しました。展示数は40にのぼり、東京や大阪での開催時を上回る規模となりました。

東海エリアで行われたソリューション開発や実証実験も多く、日本を代表する経済圏において5Gへの取り組みが活発であることを物語っていました。以下にその例を紹介します。

多視点映像配信システム(株式会社モビリティランド)
【実証実験 in 東海】【東海発】

講演でご紹介いただいた鈴鹿サーキットでの取り組みです。ドコモとの実証実験は、東海エリアで初めて5G移動基地局を用いました。2019年7月には「COURSE VIEW TERRACE」と名付けられた席を設け、スマートフォンでの映像配信を常設で楽しめる日本で初めてのレース施設となる予定です。

デバイスWebAPIの展開(株式会社NTTドコモ)【実証実験 in 東海】

「Device WebAPI」は、スマートフォンアプリやWebアプリから簡単にデバイスを接続して利用できる仕組みです。デバイスのメーカーによってスマートフォンや機器との接続方式が異なると、機能拡張が容易に行えません。そこで共通化された接続方式でデバイスが開発されることが望ましく、このAPIは国際標準化を目指しています。現在のところ他の通信事業者も含め100社以上の企業がコンソーシアムに加盟しています。鈴鹿サーキットでの映像配信でも、カメラの接続などを支える技術として採用されています。

遠隔360度車両販売商談システム(株式会社アジェンシア)【東海発】

欲しい自動車があれば、遠い場所であっても手に入れたいと思うものの、現地まで見に行くのが難しい場合もあります。売り手が撮った写真だけでは見たい場所を見ることができず、情報が不足しています。名古屋市にあるアジェンシアが提供するこのシステムは、買いたい人がチャットで質問し、売り手が質問に応じてカメラを使い動画と音声で説明することにより、スムーズに商談を進められる仕組みです。これまではLTEを使うと不鮮明でありスムーズさを欠いていましたが、5Gならば細かい傷なども確認することができます。中古車販売の商圏拡大が期待されます。

NETDUETTO(ヤマハ株式会社)【東海発】

浜松市に拠点を置くヤマハのNETDUETTOは、音楽演奏を離れた場所にいるメンバーと一緒に楽しめるように、音楽と映像を同期配信するサービスです。これまでは遅延のない完全な同期が難しかったのですが、5Gの特徴である「低遅延」によって、すぐ横で演奏しているかのような体感を得ることができます。スペインで開催されたMWCで披露したデモは毎回満員で、非常に注目され好評を博しました。5Gは同じ趣味を持つ人の輪を広げる可能性を持っています。

モニタ型案内ロボット(オチュア株式会社)【東海発】

「Enkac: Walker」と名付けられたこのロボットは、遠隔操縦で場所を移動しながらコミュニケーションできるサイネージです。5Gによって「高画質」「低遅延」のスムーズなコミュニケーションを実現できます。オペレーター1人で複数拠点の対応、柔軟な働き方が可能になるため、コストダウンやスキルの高い人材確保につながります。また、AIによるバーチャルキャラクターが対応することもできます。東海エリアの公共施設や企業における採用が活発で、東海から広がりをみせているソリューションです。

産業・フィールド用ARウェアラブルデバイス「AceReal One」/「AceReal」
【東海発】(サン電子株式会社)

名古屋市に本社のあるサン電子は、Keynoteスピーチでも言及があったAceRealを出展しました。「AceReal One」はスマートグラスで、「AceReal」はアプリケーションと開発キットを含むトータルソリューションです。業務用途に特化し、防塵防滴で遠隔でのフィールド支援を実現するソリューションは珍しいものです。ドコモ5GオープンラボOSAKAで行われた実証実験では、ドローンの空撮画像を操縦者のスマートグラスに表示させ、さらに5Gで鮮明な画像をパソコンに送信することに成功しました。ドローンから目を離せない操縦者が空撮映像を確認しながら操縦でき、さらに5Gで遠隔の人間やAIから指示を受けられるようになります。

8K360度ライブ映像視聴ソリューション(株式会社NTTドコモ)
【実証実験 in 東海】

遠隔であっても、その場にいるような体感ができるソリューションです。8K360度カメラの映像はとても大容量であるために扱いが難しいのですが、5Gと高度なリアルタイム映像処理技術により、昨年、新潟県内で実証実験を成功させました。これは世界初の事例です。実証実験は愛知県内でも行われ、バレーボールの試合を撮影し、高画質の映像を遠隔地で視聴することができました。

会場内では5Gに関するあらゆる相談や質問が気軽にできるように、およそ50名のエンジニアを含むドコモの担当者が来場者の皆様をお迎えし、ビジネス検討やソリューションの詳細などについてご案内しました。ドコモは今後も支援体制を充実させ、パートナー企業様とともに社会課題を解決していきます。

※「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」「docomo 5G DX AWARDS」「ドコモ5Gオープンラボ」「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
※「ネットワークカスタマイゼーション」「キャリー5G」「クラウドダイレクト」は、株式会社NTTドコモの商標です。