ドコモ5Gオープンパートナープログラム

  • ドローン
  • 映像・音声伝送

5G×ドローンRKB毎日放送/ソニービジネスソリューション/ノキアソリューションズ&ネットワークス

開催概要

実施日

2018.03.28(木)

参加企業・団体

災害時の情報を高精細かつ
リアルタイムに伝送し
救命活動を支援

日本では、毎年のように大小様々な自然災害が発生している。自然災害による負傷者の救出や不明者の捜索は一刻を争うものになるため、状況把握をしたい自治体や消防・警察からは災害現場を高精細に撮影した映像に対して強い要求がある。第5世代移動通信方式(5G)は、そうした救出・捜索活動を支援する技術として期待されている。5Gの大容量伝送能力とリアルタイム性に、ドローンのような無人移動システムを組み合わせることによって、捜索範囲を立体的に拡大する。これにより、ひとりでも多くの負傷者を探し出し、救命できるようになるのだ。

5G時代の災害時応や消防対応システムの利用を想定し、NTTドコモは、RKB毎日放送、阿蘇市、ソニービジネスソリューション、ノキアソリューションズ&ネットワークスの協力を得て、2018年3月28日に実証実験を実施した。実験では、4Kカメラ搭載の有線給電ドローンと5G機器を用いることにより、有線接続と比較した場合でも遅延時間の違いがほとんどないリアルタイム4K映像伝送が可能になったことを確認した。

今回の実証実験の映像関連の機器構成は、以下の図のようになっている。

実証実験の機器構成

多くのドローンは無線システムだが、今回は有線システムであることが特徴的。これは、メタルケーブルによる地上からの給電により、長時間の連続飛行を実現するためである。無線ドローンでは20分程度の連続飛行が限界だが、今回の有線ドローンシステムでは最大6時間の連続飛行が可能なことを確認している。また、通常のドローンでは無線による映像伝送がHDまでしか対応できない事情もある。今回は光ファイバーを使って、ドローン上の4Kカメラから地上に映像を伝送している。

有線ドローン エアロセンス製「AEROBO on Air」。4K映像(3840×2160 30p)の映像をHDMI信号で最大100m伝送可能
変換器(HDMI→12G-SDI) Blackmagic Design製「Teranex AV」
IPエンコーダー(12G-SDI→IP) 富士通製「IP-HE950E」
IPデコーダー(IP→12G-SDI) 富士通製「IP-HE950D」

今回の実験システムでは、4KカメラからのHDMI信号を変換器によって有線用と無線用の2本の信号(12G-SDI)に分岐し、伝送路の違いによる遅延時間の増加や画質劣化がみられないかどうか確かめることにした。実験の結果、遅延時間と画像品質のいずれについても、有線と比較して遜色ないことが確認できた。将来的には、緊急車両や船舶などに本システムを組み込み、災害地にいち早く近づき、その上空に撮影システムを投入することへの実証が得られた。また、映像システム・伝送設備・ドローンの設定など事前準備の短時間化や電源設備の容量確保など実用に向けた多くのノウハウを得た。

今回の5G+有線ドローンの仕組みは、災害対応以外の分野でも応用が期待される。例えば放送領域がある。スタジアムでのスポーツ大会・コンサートや、事件・事故現場等での長時間空撮による4K高精細映像リアルタイム中継が可能になる。ほかにも設備点検領域においては、高層建築物・建造物の点検のため、長時間空撮によるリアルタイム高精細映像伝送で、遠隔から設備点検を実施できる期待がある。今回の実験パートナーの1社であるソニービジネスソリューションは、今回の成果を踏まえて、将来的にドコモの5Gと連携したシステム構築を目指している。

※「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」「docomo 5G DX AWARDS」「ドコモ5Gオープンラボ」「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
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